
形成外科・メンタルヘルスの女性医師から薄毛に悩む女性へ。
薄毛治療といえば皮膚科で治療するものとお考えの方が多いのですが、形成外科とメンタルヘルスの女性医師がそれぞれの立場からアドバイスを行っています。
薄毛治療は単純に薄毛が治るという事が大切なのではなく薄毛で悩んでいる方自身の心が満足して幸せな生活を送るというのが重要なのです。

誰にも言えない薄毛の悩み
一人で抱え込まないでください
精神科医・医学博士 浜中聡子
昔から「髪は女の命」と言われているように、髪の毛というのは見た目の印象を大きく左右します。「以前に比べてスタイリングしずらくなった」「髪の毛が細くなってきた」「髪にボリュームがなくなってきた」「分け目が気になり始めた」「地肌が透けて見えてきた」などなど、髪の毛のことで悩む女性の患者様と日々向き合っておりますが、女性の髪の毛に対する悩みは様々であることを実感させられます。
女性の主たる薄毛の原因として加齢によるホルモンバランスの乱れや血流の低下が挙げられます。
ホルモンと言っても女性ホルモンや男性ホルモン、甲状腺ホルモン、ストレスホルモンなど数多くあり、どのホルモンも重要な役割を果たしているのですが、「女性の薄毛」の問題においては、特に「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが鍵となります。このエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンは髪の新陳代謝を促して、ハリ・ツヤを生み出し、髪を豊かに保つという役割を担っています。女性ホルモンは20代後半をピークに徐々に減少し、理想的なバランスを保つ時期は30代前半まで続きますが、30代後半に入ると女性ホルモンの分泌量は急降下してしまいます。
また、女性の場合、ライフイベントによって様々な悩みがあり、それがストレスとなって髪の問題に繋がっている場合も多くあります。簡単なことではないかもしれませんが、そのストレスを少しでも軽くしてあげることで、心に余裕ができ自分に自信が持てるようになります。
そして、髪の毛に対する不安をお持ちであるなら、一人で抱え込まずに誰かに相談するなどして、その不安・お悩みを取り除くための行動を起こすことが大切です。人は分からないことに対して過剰に不安を抱くものです。私も髪の毛に悩みを抱える多くの女性の手助けになれば・・・と日々考えております。
Dクリニックでは女性ならではの側面を重視し、頭皮や頭髪の状態、既往歴、生活習慣、遺伝負因などを伺うとともに、血液検査結果を踏まえ、内服薬・外用薬による治療をおこなっています。ふとしたきっかけから髪について悩みはじめる女性は多いものです。現状に不安を感じるならば専門の医療機関を訪れてみるのもひとつの方法ではないでしょうか。

浜中 聡子(はまなか さとこ)
精神科医・医学博士
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長
【主な所属】
日本抗加齢医学会 国際アンチエイジング医学会(WOSSAM)
米国抗加齢医学会(A4M) 米国先端医療学会(ACAM)
日本精神神経学会 日本総合病院精神医学会
精神保健指定医 日本医師会認定産業医
NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問
【略歴】
北里大学医学部卒業
北里大学大学院医療系研究科
臨床医科学群精神科学修了
北里大学東病院精神神経科
北里大学病院救急救命センター
亀田総合病院精神科
国際医療福祉大学熱海病院精神科・講師などを経て、現在に至る
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薄毛治療を検討されている女性の方へ(浜中先生からのメッセージ)

まずは睡眠、そして食事。髪は健康のバロメーターです。
形成外科医・医学博士 中野 江里子
髪は健康をあらわすバロメーターです。髪やお肌、爪が健康で綺麗であれば、体も健康であるということですし、何よりも日常を気持ちよくすごせますね。女性として、髪も美しさの一部としておしゃれを楽しんではいかがでしょうか。パーマやカラーリング、白髪染めもして積極的におしゃれを楽しんでいただきたい!カラーリングによるヘアトラブルやダメージを防ぐためにも日々のヘアケアや食生活・睡眠の面で気をつけるようにしてくださいね。では一言に髪の健康といっても、まず何から気をつけたらいいのか?基本的には特別なことはいらないと思うんです。不規則な食生活や寝不足、ストレスなことがあったら、お肌の調子も悪くなりますよね。髪も一緒です。まずは睡眠。髪は、成長ホルモンの分泌量の多い夜につくられます。夜11時〜午前2時までには就寝することがおすすめです。質のよい睡眠をとってください。次は食事。髪はケラチンと呼ばれるたんぱく質からできています。上質なアミノ酸を含んでいるたんぱく質を食べましょう。大豆、青魚、肉類などまんべんなく食べてください。
その他ビタミン・ミネラルは髪には必須です。緑黄色野菜や海藻類、良質な植物油も積極的に摂取しましょう。無理なダイエットはよくないですね。それからストレスや喫煙は血管を収縮させるので毛根が血行不良になり毛根に栄養がいかなくなってしまいます。
これから夏本番、紫外線も強くなります。お肌に紫外線がよくないということは皆さんご存知だと思いますが髪も一緒。外出する際は日傘をさす、帽子をかぶるなどして髪の紫外線予防も意識してみてくださいね!

中野 江里子(なかの えりこ)
形成外科医・医学博士
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)形成外科
【略歴】
聖マリアンナ医科大学医学部卒業
滋賀医科大学研修医
聖マリアンナ医科大学医学研究科形成外科学修了
【主な所属】
日本形成外科学会会員
