
女性の薄毛
◇女性の薄毛
男性特有の悩みだと思われていた「薄毛の悩み」。実は女性でも多くの方が悩んでおり、ここ数年、薄毛で悩む女性が増加傾向にあると言われています。女性の髪の悩み、薄毛は頭頂部や分け目などさまざまです。自己ケアを行ったり、美容室で薄毛の部分を隠すなど、独自の薄毛対策を行っている女性も増えています。
『髪は女の命』というように、女性であれば誰もがいつまでも綺麗な髪でありたいと思うのは当然のこと。しかし薄毛が原因で消極的になってしまったり、「最近髪が薄いような気がする」と薄毛がストレスになってしまう方も多いと言われています。
女性に多い薄毛原因
女性に多い薄毛の原因は、頭皮疾患による抜け毛や薄毛がほとんどです。例えば、「フケ」による悪玉菌の繁殖やヘアケア商品(シャンプー・トリートメント・ヘアダイ・パーマ)による頭皮のトラブル・出産後及び更年期障害等によるホルモンバランスの変化などが大きな原因となっています。また、女性の場合、女性特有の原因も多数あります。
女性の薄毛とAGA(エージーエー)?
最近よくテレビなどで耳にするAGA( エージーエー)とは「Androgenetic Alopecia」の略称で男性型脱毛症をいいます。一般的には思春期以降の男性に発生し、額の生え際や頭頂部周辺の毛が薄くなります。進行の程度は人によって異なり、前頭部や頭頂部、どちらかが進行する場合も、両方薄くなる場合もあります。
AGAの最も大きな原因として考えられているのは男性ホルモンとヘアサイクルの乱れで、女性の場合でもこれに似た脱毛症状が見られることがあります。一般的にAGA治療で使用される薄毛の薬は「プロペシア」ですが、女性には禁忌となっているため、女性は服用してはいけません。頭髪に不安を感じたら、自己判断をせず、まずは医師に相談してみてください。
最近よく聞くAGA(男性型脱毛症)って何?
→AGAについて(ヘアメディカルサイトへ)
【女性の薄毛原因1:びまん性脱毛症】
女性の悩みとなる薄毛症状の中で最も多いタイプです。頭髪全体の髪が均一に脱毛し、全体的に薄くなります。30代後半の中年以降の女性によくみられるこの原因は、老化・ストレス・過度のダイエット・誤ったヘアケアがあげられます。男性型脱毛症(AGA)とは違い、前頭部のヘアライン(生え際)が頭髪全体が均等に脱毛するので、脱毛部分の境界がはっきりしません。
【女性の薄毛原因2:牽引性(けんいんせい)脱毛症】
髪の毛を結わうなど、頭髪が継続して過度に引っ張られることによって発生するこの原因は、長期間にわたって牽引が続くと薄毛の原因になってしまいます。主に強く引っ張られていた髪の生え際や分け目といった部分の毛が細くなったり、切れやすくなるなどして地肌が透けて見えるようになってしまいます。特にポニーテールや三つ編みなどで長期にわたって引っ張られる状態が続くヘアスタイルは頭皮に負担のかからない髪型に変えることをオススメします。その他にも頭皮マッサージ等で血行を促進するとより効果的です。
【女性の薄毛原因3:分娩後脱毛症】
妊娠後期には女性ホルモンが増加するため抜け毛が減少しますが、出産が終わるとホルモンバランスが元通りになるため抜け毛が増加します。これは妊娠中、お腹の子供に栄養を取られ、女性ホルモンによって成長期を維持してきた頭髪が、出産後一気に休止期に入ってしまうために出産後に抜け毛が多くなっていき、髪が薄くなってしまいます。通常であれば1年以内に元の状態に戻りますが、高齢出産などで体力の回復が遅い場合は自然回復しにくいと言われています。
【女性の薄毛原因4:脂漏性(しろうせい)脱毛症】
皮脂の過剰分泌によって頭皮に炎症を起こす脱毛症です。長期間にわたりシャンプーをしなかった場合などに起こる脱毛症です。頭皮表面の皮脂にこびりついたホコリなどは簡単に取れないため、細菌が繁殖して頭皮が炎症し、脱毛が起こります。脂分の少ない食事に変える等の食生活の改善や、正しいシャンプーの仕方で頭皮を清潔し、常在菌のバランスを保つことが大切です。